探偵と依頼人はお互いに信用、信頼がなければ成立しません

探偵と依頼人という関係はお互いに信頼しあうことで成立しています。

確かに探偵業界の中には悪意の探偵もいるかもしれません。 実際、消費者センターや調査業協会、又は警察などに相談したり訴えてくる依頼人も存在しているのは事実です。 しかし、全ての探偵が悪意を持って依頼人と接触、契約をしているということは絶対にありません。

依頼人の利益を守り、依頼人の証言、情報を信じ、探偵は調査を実践していくのです。

しかし、そんな中にも途中で依頼人との信頼にヒビが入る様な出来事もあるのです。

例えばある浮気調査において依頼人の配偶者が異性と外で待ち合わせ、その異性の住んでいると思われるマンションの一室に一緒に入りました。 そして3時間ほどで配偶者のみ出てきたのです。 当然、探偵はその1室に入る時と出てくる瞬間の写真や動画は撮影しています。 そして依頼人にもこの内容を伝えたところ、浮気の証拠が取れたと思ってしまったのです。 確かに探偵が見ていてもこのマンションで過ごした異性との3時間は浮気と思われる行動だと想定されます。 しかし、確たる浮気の証拠とはならないのです。 これがラブホテルに入ったのであれば充分な証拠となったはずですが異性のマンションにはいり3時間を過ごしただけなのです。 しかも最近の離婚訴訟では1度のラブホテルでの密会も離婚の事由としては弱くなってきている傾向があります。 なんと「浮気の継続性」を問う場合も多いのです。

依頼人は浮気の事実が出たら、離婚訴訟のための証拠でこれはもう「浮気の証拠となる」と引かないのです。 依頼人に「これだけでは証拠にはならない」と伝えて、まだ浮気調査の継続が必要だと説明すると依頼人は納得せずに「無駄な調査を継続して不当に調査料金を 出させようとしている」等と言い始めたのです。 この時点で信頼関係にヒビが入ったも同然の状況です。

確かに探偵というのは民間組織です。 当然、営利も追求しますが誠意ある探偵は依頼人に無駄な調査料金を搾取しようとはしていません。 こうなっては依頼人の言うとおり、調査を中断して判断を仰ぐことにするしかないのですがそれでもアドバイスをします。

探偵は依頼人に対して「貴方が無作為に選んだ弁護士にでも現在までの報告書を持って浮気の証拠となるか否かを問い正して欲しい」と進言しました。

結果、ある弁護士と話をしたそうなのですがやはり「浮気の証拠」としては弱いと言われたそうです。 実際に異性とはいえ、3時間一緒に過ごした際に性行為という不貞行為が行われたかの証拠は何もないのです。 話をしていただけなのかもしれませんしそのマンションに2人きりであったという証拠もないのです。

確かに尾行していた探偵からも2人の仲睦まじい姿は確認されており、状況的にも不貞行為があった確率は高いと想定はされますが確率が高いだけで決して100%の浮気の証拠ではないのです。

よく芸能人などが異性との交際の際に自宅に遊びに来たが他の友人と一緒だったとかいろいろと理由付けをして誤魔化しいるのを耳にしませんか。 そんなごまかしと同程度なのですが裁判などの司法における証拠とはいかに黒に近いグレーであっても黒ではないのです。 黒でないということは白と言うことになってしまいます。

この依頼人は弁護士も諭されたようで謝ってきてくれ、お互いの信頼を回復、浮気調査を再開し確たる浮気の証拠を収め、終了致しました。

また別の依頼者では同様のシチュエーションで相手のマンションに乗り込むという行動をした人もいます。 制止するのもかまわず乗り込んだのです。 結果、警察を呼ばれたりと大事と成り、配偶者も浮気を認めません。 しまいにはそんな行動をした依頼人に対してジェラシーが強すぎるという理由で離婚調停をかけたそうです。 依頼人は浮気調査を続行して欲しいと言われましたがマンし四を突き止めたのが探偵を使ったと知った対象者は警戒心の塊です。 うしろから来る人を全て行かせたり、電車で乗ったかと思うと急に降りたりとを繰り返す。 これではいかなるベテランの探偵でも尾行は困難です。 あの時探偵が発した制止を聞いていてくれていたらとっくに浮気の氏陽子は集まっていたでしょう。

このように探偵が依頼人に対して良かれと言ったことが誤解を招く事も時々あります。

また逆に依頼人を信用、信頼した為に探偵が痛い目に遭う事もあるのです。 通常、契約時において依頼人が何の為に調査を希望しているかを明確にして頂きますがその目的を詐称してくる人がいるのです。

例えば調査結果を犯罪に利用とする場合です。 一例を挙げますと交際中の恋人が浮気をしているらしいということて゜浮気の事実を掴み、その浮気相手の名前や住所を特定して欲しいという依頼です。 提供して貰った写真には依頼人と恋人の親しい状況が何枚もあったので疑うことはなかったのです。 調査すると簡単に浮気の事実を掴み、その「浮気相手」の住所や氏名を特定する事ができました。

しばらくすると警察から連絡が入りました。 なんと依頼人が逮捕されたというのです。

なんとその浮気相手という人物に嫌がらせ行為を繰り返していたというのです。 しかも恋人とは8ヶ月以上前に別れ、その後、その元恋人にもストーカー的行為を繰り返した為に警察から注意されていた経緯もあったというのです。

そんな状況ですからお金を出して調査目的を詐称し探偵に依頼してきたのです。 依頼人はヨリが戻れると思っていたかは判りませんが新たな新恋人の存在が許せず、ストーカー的嫌がらせ行為を始めたのです。

その新恋人とは当然、探偵が調べた「浮気相手」です。 いろいろと警察からも調査の経緯などいろいろな事情も聞かれるという事態になりました。 いい迷惑です。 詐称しての依頼には探偵も充分注意しなければならないという一例ですが全ての依頼人に対して目的に詐称がないかと聞ける事でもなく、調査結果を犯罪などに利用しないという誓約書の提出はしてもらっています。

詐称した調査依頼には最初から信頼関係も何もあったものではないのですが。

探偵と依頼人との信頼関係の構築にはお互いにいろいろと大変なのです。